
子どもにも恵まれ、誰もが羨む平穏な家庭を築いてきた一組の夫婦。だが中年に差しかかり、長年押し殺してきた欲望と諦めきれなかった人生への未練が、少しずつ二人の間に深い溝を生み出していく。夫に女として見られなくなった妻、妻に男として必要とされなくなった夫。冷え切った結婚生活の中で、互いの孤独は静かに家庭の外へ逃げ場を求め始める。そんな折、夫は街で偶然足を踏み入れた刺激的な社交の場で、自らの惨めな夫婦生活を晒し者のように笑いへ変えながら、見知らぬ他人たちに受け入れられる快感を知る。一方その裏で妻もまた、家庭では得られなかった熱を別の男に見いだし、誰かの腕の中で女として飼い慣らされていく。守ってきたはずの家庭、信じてきたはずの伴侶、築き上げた人生のすべてが他人の手に奪われていく中、夫は笑い者として、妻は誰かの所有物として堕ちていく――。これは、ありふれた夫婦が最も無様な形で寝取られていく背徳の転落劇。
品番: hmn-01004


























